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鹿島建設の年収・退職金・就職難易度を有報データで徹底検証|スーパーゼネコン4社比較

目次

結論:鹿島建設の平均年収は1,184万円、就職難易度は最上位クラス

最初に結論からお伝えします。鹿島建設株式会社(証券コード1812・東証プライム上場)は、スーパーゼネコンと呼ばれる大手総合建設会社5社の一角です。最新の有価証券報告書(2025年3月期)によると、平均年収は1,184万円で、同業の大手の中でも高い水準です。新卒採用は毎年200名を超える規模ですが、知名度と待遇の高さから応募が集まり、就職難易度は建設業界でも最上位クラスとされています。

「やばい」「やめとけ」といった言葉で検索される機会の多い会社ですが、その多くは長時間労働や過去の不祥事への不安から来ています。この記事では、煽らずに公的データで実態を確かめます。就職活動や転職でこの会社を調べている方が知りたい次の3点に、出典つきで直接お答えします。まず受かるのかという点では、採用倍率と学歴の実態を見ます。次にどう対策するのかという点では、選考の各段階で問われることを整理します。そして後悔しないかという点では、年収・残業・転勤の実態と「やばい」の正体を冷静に検証します。

主要な数値を先に表にまとめます。出典は有価証券報告書と公式の採用ページで、すべて年度を明記しています。退職金については、後で述べるとおり公式の明示額が見当たらないため、確認できた範囲だけをお伝えします。

項目 数値 出典・年度
平均年収(単体) 1,184万円 有価証券報告書(2025年3月期)
平均年齢 41.9歳 有価証券報告書(2025年3月期)
平均勤続年数 16.4年 有価証券報告書(2025年3月期)
従業員数(単体) 8,854人 有価証券報告書(2025年3月期)
総合職の初任給(修士了/大学卒) 月給32万円/30万円 公式採用ページ(2027年入社向け・2026年6月時点)
新卒採用人数の目安 例年200名超 就活情報サイト各社(推計)
退職金の公式モデル額 公式未記載 公式採用・IR資料で明示額を確認できず

鹿島建設とはどんな会社か

鹿島建設は、東京都港区に本社を置く総合建設会社です。1840年(天保11年)の創業で、180年を超える歴史を持ちます。超高層ビルや橋梁、ダム、トンネルといった大規模なインフラから、再開発や海外プロジェクトまで幅広く手がけてきました。建物の設計から施工までを一括して請け負う元請けの大手を「ゼネコン(総合建設会社)」と呼びます。その中でも売上規模が最上位の数社が「スーパーゼネコン」と呼ばれ、鹿島建設はその一角です。

従業員数と会社の規模感

2025年3月期の有価証券報告書によると、提出会社(鹿島建設単体)の従業員数は8,854人です。前年の8,219人から635人増えており、採用を積極的に進めていることがうかがえます。グループ全体では国内外に多数の関係会社を抱え、売上高は連結で2兆円を超える規模です。技術研究所を自社で持ち、建設技術の開発に力を入れている点も特徴です。

スーパーゼネコンの中での位置づけ

スーパーゼネコンは、鹿島建設のほかに大林組(証券コード1802)、大成建設(同1801)、清水建設(同1803)、竹中工務店の5社を指すのが一般的です。竹中工務店は非上場のため有価証券報告書がなく、本記事の数値比較では上場4社を扱います。鹿島建設はこの中で受注高・売上高ともに上位に位置し、土木と建築の両分野でバランスのよい事業構成を持っています。

受かるのか:鹿島建設の就職難易度と採用倍率

ここが最も気になる方が多いところだと思います。結論として、鹿島建設の就職難易度は建設業界でも最上位クラスです。スーパーゼネコンの中でも知名度と年収の高さから応募が集中し、人気の高い就職先となっています。ただし採用人数自体は多く、対策を重ねれば手が届かない相手ではありません。

採用倍率の目安と注意点

採用倍率について、会社が公式に発表した数値は見当たりません。就活情報サイト各社の推計では、全体でおおむね数十倍とされ、とくに採用枠の小さい事務系総合職は技術系より競争が厳しくなるとされています。これらはエントリー数を仮定した推計値で、年度や応募経路によって変わりますので、あくまで目安として捉えてください。新卒の採用人数は例年200名を超え、300名規模の年もあるとされています。

採用大学と学歴フィルターの実態

就活会議の会員データによると、内定実績のある大学には東京大学、東京工業大学大学院、慶應義塾大学、早稲田大学大学院、東北大学大学院、横浜国立大学大学院、名古屋工業大学、明治大学、関西大学、福岡大学などが挙がっています。このデータは「同じ大学から3名以上の入社者がいる場合のみ大学名を表示する」仕組みで集計されたものです。難関大学が中心ですが、中堅の大学からの採用実績も含まれており、特定の大学だけで足切りをする強い学歴フィルターは公開情報からは確認できません。学歴だけでなく、人柄や仕事への適性を含めた総合的な判断と見ておくとよいでしょう。

競合比較:スーパーゼネコン4社の年収と勤続年数

年収や定着のしやすさは、1社だけ見ても水準が分かりにくいものです。そこで、上場しているスーパーゼネコン4社の数値を、各社の有価証券報告書(2025年3月期)で並べます。年収・勤続年数・従業員数は、いずれも有報の単体ベースの値です。竹中工務店は非上場のため、有報の数値がそろわず表には含めていません。

会社名 平均年収(単体) 平均勤続年数 従業員数(単体)
鹿島建設(1812) 1,184万円 16.4年 8,854人
大林組(1802) 1,140万円 16.4年 9,386人
大成建設(1801) 1,058万円 17.2年 8,994人
清水建設(1803) 1,011万円 16.0年 11,163人

こうして並べると、鹿島建設の平均年収1,184万円は4社の中で最も高い水準です。大林組が1,140万円で続き、大成建設、清水建設の順となります。各社とも2024年3月期から年収を伸ばしており、建設需要の高まりや待遇改善の動きが反映されていると考えられます。平均勤続年数は4社とも16〜17年台で大きな差はなく、いずれも長く働きやすい環境がうかがえます。

各社の出典は、各社2025年3月期の有価証券報告書です。数値はEDINETの開示をもとにIRBANKが集計した、鹿島建設の年収データ大林組の年収データ大成建設の年収データ清水建設の年収データを参照しています。各社の有価証券報告書の原本はEDINETで確認できます。

鹿島建設の平均年収はどう推移してきたか

単年の数字だけでなく、推移も見ておきましょう。鹿島建設の平均年収・平均年齢・平均勤続年数の5年間の推移は、有価証券報告書をもとにすると次のとおりです。

年度 平均年収 平均年齢 平均勤続年数
2021年3月期 1,135万円 44.1歳 18.3年
2022年3月期 1,127万円 44.1歳 18.3年
2023年3月期 1,163万円 43.9歳 18.1年
2024年3月期 1,177万円 43.7歳 17.9年
2025年3月期 1,184万円 41.9歳 16.4年

平均年収は、ここ数年でゆるやかに上がってきています。2022年3月期に一度1,127万円まで下がったあと、2023年3月期以降は3期連続で増えています。一方で、2025年3月期は平均年齢が41.9歳、平均勤続年数が16.4年へと、前年から大きく下がっています。これは従業員数が1年で635人増えたことと整合しており、若手を多く採用した結果、平均年齢と勤続年数が下がったと読むのが自然です。年収が高止まりしたまま組織が若返っている状態と理解できます。

5年推移の出典は、各年度の鹿島建設の有価証券報告書です(EDINETの開示をもとにIRBANKが集計した鹿島建設の年収データを参照)。

初任給と退職金:公式で確認できること

初任給は、年収のスタート地点として気になる方が多い項目です。鹿島建設の公式採用ページによると、総合職の初任給(月給)は、博士了で35万円、修士了で32万円、大学・高専専攻科卒で30万円、高専卒で28万円です。これは2027年入社向けに公開されている金額で、昇給は年1回(4月)、賞与は年2回(6月・12月)と記載されています。スーパーゼネコンの中でも高めの水準で、入社後の年収の伸びも大きいと考えられます。

退職金は「公式の明示額が見当たらない」

退職金については、注意が必要です。鹿島建設の公式採用ページやIR資料を確認した範囲では、モデル退職金の具体額は明示されていませんでした。退職金は、勤続年数や役職、退職理由によって大きく変わり、企業年金や確定拠出年金(会社が掛金を出して運用する年金)と組み合わされることが多いため、一律の金額を公表していない会社は珍しくありません。したがって本記事では、根拠を示せない推計額は載せません。具体的な退職金の額や仕組みを知りたい場合は、選考の終盤や内定後に、会社へ直接確認するのが確実です。「鹿島建設 退職金」で出回る具体的な金額の多くは、第三者サイトによる推計であり、会社の公式発表ではない点に注意してください。

初任給の出典は、鹿島建設 公式採用ページ(総合職 採用情報)です(2026年6月時点)。退職金は、同採用ページおよびIRライブラリーで明示額を確認できませんでした。

どう対策するのか:選考の各段階で問われること

選考の流れは、おおむね次のように進みます。年度や職種によって細部は変わりますので、最新の手順は公式採用ページで確認してください。以下は就活情報サイトに投稿された体験談を、段階別に要約したものです。

  1. 会社説明会・インターンシップへの参加
  2. エントリーシートの提出
  3. 適性検査(Webテスト)
  4. 面接(一次・二次・最終の複数回)
  5. 内定

エントリーシートで書くこと

エントリーシートでは、志望動機や学生時代に力を入れたこと、研究内容などが問われます。スーパーゼネコンは志望者が多いため、なぜ建設業界なのか、なぜ同業他社ではなく鹿島建設なのかを、自分の言葉で説明できるかが見られます。大規模なプロジェクトや技術開発への関心を、自分の経験と結びつけて書けるようにしておくとよいでしょう。

適性検査で備えること

適性検査はWebテスト形式で実施された体験談が多いです。問題集を1冊やり込み、言語・計算の問題に慣れておくと安心です。性格を見る検査では、地道さや協調性、安全への意識といった、建設の仕事で求められる資質と自分の回答が大きくずれないように、落ち着いて答えるとよいでしょう。

面接で見られていること

面接は複数回行われます。問われるのは、志望動機の一貫性、なぜ建設なのか、入社後に何をしたいのかという点です。技術系では研究内容の深掘りも多く、自分の専門と会社の事業をどう結びつけるかを語れると説得力が増します。最終面接では、長く働く覚悟やキャリアプランが見られる傾向です。転勤の多い業界ですので、勤務地に対する考え方も整理しておくとよいでしょう。

後悔しないか:「やばい」の正体を冷静に検証する

鹿島建設について「やばい」「やめとけ」と検索される背景には、いくつかの不安があります。ここでは、それぞれを断定せず、確認できる事実とそうでない噂を分けて見ていきます。

残業と長時間労働の実態

建設業界は、もともと長時間労働になりやすい業界です。とくに施工管理(工事現場の進行・品質・安全を管理する仕事)は、工期に追われやすい職種とされています。一方で、2024年4月からは建設業にも時間外労働の上限規制が適用され、業界全体で働き方を見直す動きが進んでいます。鹿島建設も週休2日の現場運用や業務のデジタル化に取り組んでいるとされます。ただし、部署や現場による差は残るとみられ、「残業が一切ない」とは言えません。具体的な残業時間は、会社が一律の数値を公表していないため、選考の場で確認するのが確実です。口コミで語られる「月80時間超」といった数字は、特定の時期や部署の個人の体感であり、全社の平均値ではない点に注意してください。

過去の不祥事をどう見るか

鹿島建設に関しては、過去に建設業界全体で問題となった事案の文脈で名前が挙がることがあります。ただし、個別の断定的な情報については、確実な一次報道で確認できないものを本記事で増幅することはしません。気になる事案がある場合は、報道機関や公的機関の一次情報を直接確認することをおすすめします。少なくとも、現在も東証プライムに上場し、スーパーゼネコンの一角として大規模な受注を続けている会社であるという事実は、財務・IR資料から確認できます。

転勤と勤務地

全国・海外にプロジェクトを持つ会社ですので、転勤や現場異動は前提と考えておくほうが現実的です。とくに施工管理は、担当する現場が変われば勤務地も変わります。腰を据えて1か所で働きたい方には負担に感じられる場合があります。一方で、さまざまな現場を経験できることは、技術者としての成長機会にもなります。自分の希望する働き方と合うかを、内定前によく確認しておくとよいでしょう。

よくある質問(FAQ)

鹿島建設の平均年収はいくらですか?

2025年3月期の有価証券報告書によると、平均年収は1,184万円です。平均年齢は41.9歳、平均勤続年数は16.4年です。スーパーゼネコン上場4社の中では最も高い水準です。

鹿島建設の退職金はいくらですか?

公式採用ページやIR資料を確認した範囲では、モデル退職金の具体額は明示されていません。退職金は勤続年数・役職・退職理由で大きく変わり、企業年金などと組み合わされるため、一律額を公表していないとみられます。正確な額は会社へ直接確認することをおすすめします。

鹿島建設の就職難易度はどのくらいですか?

建設業界でも最上位クラスとされています。知名度と年収の高さから応募が集中するためです。ただし新卒採用は例年200名を超える規模で、対策を重ねれば手が届かない相手ではありません。

鹿島建設に学歴フィルターはありますか?

公開情報からは、特定の大学だけで足切りをする強い学歴フィルターは確認できません。難関大学が中心ですが、中堅大学からの採用実績も含まれます。学歴だけでなく、人柄や適性を含めた総合判断と見られます。

鹿島建設の初任給はいくらですか?

公式採用ページによると、総合職の初任給(月給)は修士了で32万円、大学・高専専攻科卒で30万円、博士了で35万円、高専卒で28万円です(2027年入社向け・2026年6月時点)。

鹿島建設は「やばい」「やめとけ」と言われますが本当ですか?

その多くは長時間労働への不安から来ています。建設業は残業が多くなりやすい業界ですが、2024年4月の上限規制以降は改善が進んでいます。口コミの厳しい数字は個人の体感で、全社平均ではありません。実態は選考の場で確認するのが確実です。

鹿島建設は他のスーパーゼネコンと比べてどうですか?

2025年3月期の有報ベースでは、平均年収が1,184万円で大林組(1,140万円)・大成建設(1,058万円)・清水建設(1,011万円)を上回ります。平均勤続年数は各社16〜17年台で大きな差はありません。

鹿島建設の就職難易度や採用倍率は鹿島建設の就職難易度の記事、年収の詳細は鹿島建設の年収の記事で掘り下げています。

まとめ

鹿島建設は、平均年収1,184万円というスーパーゼネコン最上位の待遇を持つ一方、就職難易度も建設業界で最上位クラスの会社です。「やばい」と語られる長時間労働や転勤は、業界全体の特性であり、上限規制以降は改善も進んでいます。根拠の不確かな噂に振り回されず、有価証券報告書や公式採用ページの一次データで実態を確かめたうえで、自分の希望する働き方と合うかを判断することが大切です。退職金など公式に明示されない項目は、内定前後に会社へ直接確認することをおすすめします。

ゼネコンとサブコンの違いや建設業界全体の構造は、サブコンとは(ゼネコンとの違い)を解説した記事もあわせてご覧ください。

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