飛島建設の年収を見て転職を考えているなら、まず相場を確かめましょう
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【結論】飛島建設の年収は、有報で確認できる最新が841万円(2024年3月期)
最初に結論をお伝えします。飛島建設株式会社の平均年収は、有価証券報告書(企業が金融庁へ出す公式の決算書類)で確認できる範囲では、2024年3月期の841万円が最新です。平均年齢は44.8歳、従業員数は1,122名でした。建設業界全体の平均(約540万円)を大きく上回る水準です。
ここで注意したい点があります。飛島建設は2024年10月1日に持株会社体制へ移行し、現在は「飛島ホールディングス」(証券コード256A)が上場会社になりました。そのため飛島建設単体の平均年収を載せた有報は、2024年3月期が最後です。
この記事では、混乱しやすい飛島建設の年収を、有報の実額だけで正確に整理します。あわせて、持株会社の数字をそのまま鵜呑みにしてはいけない理由も解説します。
飛島ホールディングスの年収を「飛島建設の年収」と勘違いしない
持株会社移行後、有報を提出しているのは飛島ホールディングスです。その平均年収は、2026年3月期で892万円と開示されています。しかし、この数字を「飛島建設で働く社員の年収」と考えるのは誤りです。
理由は従業員数にあります。飛島ホールディングスの従業員数はわずか73名(2026年3月期)で、これは経営管理を担う持株会社の社員だけの数字です。実際に工事を手がける飛島建設には1,000名以上が在籍しています。母集団がまったく違うため、水準も実態とはずれます。
現場で働く社員の実態に近いのは、飛島建設単体として最後に開示された841万円(2024年3月期・1,122名)です。会社を選ぶときは、こちらを基準にするのが確実です。
有報でたどる飛島建設の平均年収の推移
有価証券報告書に記載された、飛島建設単体の平均年収の推移は以下のとおりです。持株会社に移行するまで、着実に上がり続けていました。
| 年度(3月期) | 平均年収 | 平均年齢 | 従業員数 |
|---|---|---|---|
| 2018年 | 776万円 | 46.5歳 | 1,159名 |
| 2019年 | 774万円 | 46.1歳 | 1,175名 |
| 2020年 | 794万円 | 46.0歳 | 1,190名 |
| 2021年 | 819万円 | 45.5歳 | 1,182名 |
| 2022年 | 823万円 | 45.5歳 | 1,180名 |
| 2023年 | 832万円 | 45.4歳 | 1,147名 |
| 2024年 | 841万円 | 44.8歳 | 1,122名 |
2018年の776万円から2024年の841万円まで、6年で約65万円上がりました。平均年齢も46.5歳から44.8歳へ下がっており、若返りが進んでいます。従業員数が1,100名台と、準大手の中では規模が小さい会社です。
飛島建設とはどんな会社か(トンネルと防災の技術)
飛島建設は1883年創業の準大手ゼネコンで、土木工事に強みを持ちます。とくに山岳トンネルの施工技術で知られ、難しい地盤での工事実績を積み重ねてきました。近年は防災・減災や、インフラの維持補修にも力を入れています。
規模は大きくありませんが、土木の専門技術で確かな評価を得ている会社です。従業員1,100名ほどで841万円の平均年収を出せるのは、専門性の高い工事で利益を確保できているためと考えられます。規模の大きさだけが年収を決めるわけではない、よい例です。
年収841万円の「手取り」はどのくらいか(モデル試算)
有報の平均年収841万円は、残業代や賞与を含んだ額面の総支給です。実際の手取りは、ここから税金と社会保険料が引かれます。手取りは扶養や自治体で変わるため目安になりますが、額面841万円なら手取りは概ね630万〜650万円台が一つのモデルです(単身・一般的な控除率での試算で、実額ではありません)。
月あたりにならすと手取りで52万円ほどですが、ボーナスの比率が高いため、毎月の給与はこれより控えめになります。額面の平均年収と、毎月の手取りの感覚は分けて考えることが大切です。
飛島建設の初任給はいくらか
飛島建設の初任給は、総合職で大卒298,000円・大学院卒(修士)319,000円です(公式募集要項・2027年4月入社)。地域職はこれより低く、大卒273,190円・修士291,010円となっています。
大卒で29万円台という水準は、ゼネコン全体で見ると標準的です。各社の初任給を横並びで比べたい方は、ゼネコンの初任給ランキングもあわせてご覧ください。
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現場(作業所)と本社(内勤)で年収は違うのか
ゼネコンでは、作業所に常駐する現場社員と、本社や支店の内勤社員とで、手当の付き方が変わります。現場常駐には出張手当や現場手当が付きやすく、同じ等級でも実収入が上がる傾向があります。
飛島建設は山岳トンネルなど地方の現場が多く、長期の出張を伴うことがあります。一方で、こうした現場でしか積めない専門的な経験が得られる点は魅力です。年収の額と働き方はセットで見ることが大切です。
年代別・役職別の年収の目安(口コミ集計・参考値)
有報には年代別や役職別の内訳がないため、ここでは転職口コミサイトの集計による目安を紹介します。いずれも公式の実額ではなく、あくまで参考値としてご覧ください。
年代別では、20代後半で500万円前後、30代で600万〜700万円台、40代で800万円前後という声が見られます。これらの目安は、有報の平均年収841万円(2024年3月期)が総支給の平均であることをふまえて見てください。
中途入社の待遇はどうなるか
中途採用で入った場合の年収は、前職の経験や保有資格をもとに個別に決まります。トンネルや土木の施工管理経験者、1級土木施工管理技士の有資格者は評価されやすい分野です。建設業界は人材不足が続いており、経験者は好条件で迎えられやすい状況です。
飛島建設は規模が小さいぶん、一人ひとりの裁量が大きくなりやすい会社です。応募前に、希望する職種の等級と年収レンジを確認しておくと安心です。
準大手ゼネコンの中での位置づけ
飛島建設の平均年収841万円(2024年3月期)は、準大手ゼネコンの中では中位の水準です。1,000万円を超える戸田建設や長谷工コーポレーションと比べると低めですが、従業員1,100名規模でこの水準を保っているのは健闘といえます。
他のゼネコンと年収を比べたい方は、ゼネコンの年収ランキングで企業規模別・年代別の水準を確認できます。飛島建設がどの位置にあるのかを、他社と並べて見てみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 飛島建設の平均年収はいくらですか。
有価証券報告書で確認できる最新は、2024年3月期の841万円です。2024年10月の持株会社移行により、これより新しい飛島建設単体の公式値はありません。
Q. 飛島ホールディングスの892万円が最新ではないのですか。
飛島ホールディングスの数字は、従業員73名の持株会社のものです。工事を手がける飛島建設には1,000名以上が在籍しており、母集団が違います。現場の実態に近いのは841万円です。
Q. 飛島建設の初任給はいくらですか。
総合職で大卒298,000円・大学院卒319,000円です(2027年4月入社・公式募集要項)。各社の初任給の比較はゼネコンの初任給ランキングで確認できます。
まとめ
飛島建設の年収は、有報で確認できる2024年3月期の841万円が確かな最新値です。持株会社の892万円は従業員73名の数字なので、現場の実態とは分けて考えてください。会社を判断するときは、この確かな実額と、山岳トンネルという専門技術の強みで見ることをおすすめします。
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出典
飛島建設の平均年収推移・従業員数:IRBANK(飛島建設 有価証券報告書ベース・2024年3月期まで)/飛島ホールディングスの平均年収・従業員数:IRBANK(飛島ホールディングス・2026年3月期)/持株会社移行:飛島建設 IR(2024年10月1日移行)/初任給:飛島建設 新卒採用募集要項。いずれも2026年7月時点。手取りの金額は単身・一般的な控除率でのモデル試算で、実額ではありません。年代別・役職別の目安は転職口コミサイトの集計による参考値です。

