茶道を嗜むお施主様の茶室。ちらりと除くマンションのコンクリート梁が、ギャップがあり味を出しています。天井を下げ壁との間から間接照明で照らすことにより、柔らかい空間を演出しています。
マンションでは南面の大きな窓が特徴的なお家が多いです。その南面の大開口から光を十分取り入れられるようにLDKの間取りを変更しました。配管の関係で床あげを行っているこのお家は、その分天井が低くなっています。なので照明はなるべく間接照明にすることでまぶしいと感じないように工夫されております。
キッチンの背面収納の天板、ダイニングテーブル、TV台は、お施主様の購入した一枚板を加工した一品物です。
元の玄関スペースよりも大きな土間をしつらえました。玄関入ってすぐのドアは、土間収納の入り口となっていて、土足のまま収納部屋に入ることができるよう、土間を伸ばしています。
造作の洗面台もお施主様と選んだ一枚板が使われています。小物や金具を黒で統一されたコーディネートがアクセントとなっています。そのほかにも随所に使われている小物は、真鍮製のコンセントカバーや、木製のスイッチカバーなど、細かいところにもこだわって作っています。そうした細かな積み上げが全体の質感となって感じられるのです。
築30年ほどのマンション。1区画をフルリノベーションしました。お施主様がご夫婦とも茶道を嗜まれるということで、和室ではなく茶室という空間をご提案したところ気に入ってもらい実現しました。
従来のマンションのイメージとは違う、住む人に適した間取りと内装。二重サッシにすることで温熱環境も改善しています。さらに通風計画もしっかりと計算されており、窓を開けると心地よく風が通り抜けます。