木造住宅の構造計算て何?

今日は、三嶋です。

今回は、構造計算についてお話します。

ウッド・アート・スタジオの家づくりでは -7つのデザイン- を考えています。

その中の、【耐震性・耐久性 + 制振】【安心・安全】に係わることです。

 


●建物の『構造計算』て何?

⇒結論から言えば、建物の安全性を検討・確認するために構造設計をします。それを証明するのが『構造計算』ということです。


建物には、重力・地震力・風圧力・雷・津波等さまざまな力が作用します。そして、これらの力に対して、安全であるように、各構造部材を計算して確認します。

つまり、構造計算をすることは、建物の安全性の確認する、大変重要なものなのです。


だから、ウッド・アート・スタジオでは『構造計算』は絶対に必要なものだと考えています。

 


●全ての建物で構造計算は行なわれているか

⇒答えは、行なわれていません。


実は、構造計算を免除されている建物があります。


その代表的な例が 我々が建てている【木造住宅】 (建築基準法第6条1項四号・・・一般に四号建築物(木造住宅)と呼ばれます)の建物です。


本来、この 四号建築物(木造住宅) は
 イ.行政が定めた基準に適合していること。
 ロ.構造計算すること。
  『構造計算の許容応力度計算』が適用になります。


このイ、ロのいずれかを満たすことになっています。


しかし、一方(建築基準法第6条の三)では、『4号特例』というのが認められ。資格を持った建築士が四号建築物を設計すれば、確認申請時に必要な資料提出が省略でき、さらに構造計算もしなくて済むということが認められています 。


ということで、木造住宅では、通常、構造計算があまり行なわれていないという現状があります。


そして、このことを実際に家を建てる人や、一般にはあまり知られていません。



●現状の安全性の確認方法に問題はないのでしょうか?

⇒ウッド・アート・スタジオでは問題ありと考えています。


現状は、四号建築物(木造住宅)では、【建築基準法施工令40~49条】で定める『仕様規定』を満たすことになっています。                                     これで安全な住宅になっていれば、何の問題も無いのですが、実は、実際仕様規定を満たした木造住宅を構造計算(許容応力度計算)してみると、壁量等が足りない場合がある。

                                

つまり、現状の建物には、法令で定めた仕様規定は満たしているのに、構造計算(許容応力度計算)すると不適合という、安全性に問題有りというおかしなことが起きている建物が存在しています。

                                    現実に、この4号特例で、仕様規定で建てられた建物では、壁量不足等の問題が発生したことで、2009年に国土交通省が4号特例の廃止案が発表されましたが、結局廃止の無いまま現在に至ってます。



現状の問題点は?

                                    建築業界内の人でさえ、四号建築物(木造住宅)において

                                    問題点1.『仕様規定』イコール構造計算(許容応力度計算)と思い違いしている人が大勢いること。 

                                    問題点2.『仕様規定』に準じた家なら、安全性が確保出来ていると決め付けていること。

                                    問題点3. そもそも構造計算(許容力度計算)の存在を知らない人がいること。

                                    



ウッド・アート・スタジオの考え

                                    一生に一度の高価な買物といわれる家。地震もある、台風も来る、この日本で、安心・安全な家を提供する為に、構造計算(許容応力度計算)によって建物の安全性を確保すること。

                                    つまり、木造住宅の安全性の確保の為に、『仕様規定』ではなく、『構造計算(許容応力度計算)』で安全性を確保するべきだと考えています。

                                    この為に掛かる費用は、余分な費用ではなく、絶対に削ってはいけない費用と考えています。