1つの歴史が終わりました。

かれこれ、20年ぐらい前から、家で内職をしています。

今の地に居を構え、しばらくした頃ご近所さんがやっていた内職の仕事の仕上げ作業をやってくれないかと、ある日突然スカウトされたのです。

内職さんとしては、材料を持ってくるにも近所に集中していた方が都合がいいし、子育て中のほんの数時間におこずかい程度でやって欲しいと、懇願され、全くやる気はなかったのですが、不思議なご縁だったのか流れでお引き受けする事になってしまったのが始まりでした。

作業自体は慣れれば何とかできるようになったのですが、細かいポイントがなかなか上手くいかず、苦戦したものでした。私が担当していた工程は、仕上げの段階でそのまま店頭へと並ぶので、検品の役割もあり隅々までしっかりと仕上げないと、前工程が水の泡になってしまうので、地味な作業ですが、責任重大でした。

最初の頃こそ、毎日資材が届いて、翌日仕上げるというローテーションで、2、3時間とは言え、子供を寝かせてからその時間を作らなくてはならず、お断りした方がいいのかと思った事も何度かありました。

ここ何年かは週に3回ぐらいになり、だいぶ楽になっては来たのですが、いつまで続けるのかと思っていました。

ところが、先日、急に内職さんが体調を崩してしまって、治療に専念するため一旦廃業する事になったのです。

思いもよらない事態で驚いたのですが、とにかく今ある商品を仕上げてひとまず終了と説明を受けました。

内職さんの病状も気になるのですが、とりあえず今は、長年やり続けできた作業もこれが最後なのかと少しセンチな気分になりながら今日、納品が無事終わりました。

子供達が小さいころから毎日自宅に来てくれていたので、子供の事を相談したり色々な話を少しの受け渡しの間にさせていただいたりして、今になって思えばありがたい出会いでした。

子供達の中でも、毎日内職をしている私の姿が一番印象に残っているのではないかと思うほどです。

貴重な体験をさせていただいた事と、この出会いに改めて感謝の気持ちです。

と、同時に1日も早く体調が回復される事を心から祈るばかりです。

oh.biichan

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